2017年08月13日

夏の夜市が射止めるモノは〜今夜も名探偵★三度目の夏(後編)

‘夏の夕方、ちょいと飲んだり、食べたり、遊んだりしませんか。’
毎年開催されるそんな夏の夜市では・・・

第7幕
第1場 暮れなずむ丘の上の公園
海辺から坂道を上がり到着したご存知オープンカーに乗った3人組
ここからは見えない夜市に期待しつつ
A:楽しみだなぁ
盛肴:ワタシは運転があるから飲めないが、あの光景は見る価値がある
B:ワレワレは?
盛肴:今夜は無礼講で良いぞ
A&B:後が怖い・・・
盛肴:ん?何か言ったか?
A&B:優しいなぁ〜。(ひそひそ声で)ほんと地獄耳だよね
照明灯に沿って少し歩くと眼前に夜陰に上がる噴水が見えてくる
同時に賑やかな声が聞こえ、いよいよ夜市の風情を醸し出している
A&B:うわぁ〜、綺麗だねぇ〜。今夜は無礼講だ〜、頂きまぁ〜す!
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第8幕
第1場 段々滝
夜風に当たり夕暮れの余韻を楽しみながら、徐に舞台を目指す二人の男
舞台の明かりは夕闇から夜陰に移りゆく間に皓皓と辺り一面を照らしている
対照的に抑えめの明かりが印象的な静かな流れの段々滝の緩やかな階段を上がりながら
斜岩:キミの気持ちは分かるよ、照村
照村:え!?一体全体何のことだい?斜岩
斜岩:察すると言っただけさ
この夏の抒情詩を前にあちらこちらで肩寄せ合い佇む二人組が見られる
先ほどの男女二人組はまさにこの時劇的な瞬間を迎えようとしている
上がる噴水の合間に丘の上にまで聞こえてくる外国航路の汽笛が慕情を誘う
繰り返し夜空を照らし出している噴水は
まるで開港を祝う祝砲のように、または一大決心した男性への餞のように
それは浪漫的な夜である
#汽笛が聞こえる丘の上の公園
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第9幕
第1場 男の下宿先の大家さんの住まい
テラスで思いついた明日の計画をあれこれ思案しながら
湯気の上がるキッチンで少し遅めの夕餉の支度をする夫人
M:きっと明日はお二人も賛成してくれるでしょう
  あそこへは随分ご無沙汰して・・・

第10幕
第1場 欠けてゆくばかりの月が照らす夜。ご存知オープンカーの車上
3人組が夜市をちょいと大いに楽しんで邸宅への帰途に就いている
うっとりして上気した二人の使用人
A:あぁ気持ち良い
B:ワレワレだけ楽しんじゃって
A&B:それにしても綺麗な夜でしたね
盛肴:たまにはこういうのも良いもんだな。明日からまた次の仕事に取り掛かるぞ
A&B:は〜い!頑張ります。今夜はご馳走様でした!
盛肴:寝坊するなよ
A&B:おお怖
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最終幕
第1場
明かりが消え、夜市を訪れた人達も帰途に就いた
欠けた月明かりの下の二人の男
また夏が終わり、秋がやって来る
照村:やはり夫人に見せたかった
斜岩:一言も無いよ
照岩:明日は夫人をピクニックにでも誘おうと思うんだが、どうだい?斜岩
斜岩:それは良い。きっとその申し出は歓迎してくれるさ
照村:そんな、大げさな。(慌てた様子で)申し出ってほどじゃあ
斜岩:分かってるつもりさ、キミの事は。明日は美しい昼下がりを楽しもうじゃないか
照村:気心の知れた人との楽しいひととき。あぁ、ワタシの望みはただそれだけだよ
斜岩:そろそろ秋の気配だな(独白)彼が夫人の前に跪く日は果たして・・・
少し離れた段々滝上段には彼の一大決心を終えた二人が微笑んで向かい合う
男女二人組:ありがとう。これからも宜しくお願いします
果たして女性を見事射止めた彼の目に光るのは

夏の夜市では光の抒情詩が星空輝く夏のロマンチックナイトを演出します

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暑気払いの離宮の夏の夜市
『ちょいと夕涼み』が終わったら
暦通りの秋の訪れ
そして、秋の離宮は『オータム★ローズ』
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#秋はバラ #王侯貴族のバラ園 #離宮オリジナルローズお披露目
#夏だけの名探偵は今年で三度目 #四度目の登場は… #それはまた来年の
#夏の夜市 #那須与一ゆかりの須磨 #那須神社は須磨にあります
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posted by 神戸市立須磨離宮公園 at 09:00| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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