かつては摂津国の西端にあり
憧憬のかの地として
摂津国は往事首都圏にあり
白砂青松の誉れ高き鄙びた地として
貴公子との仲睦まじき
もしほとこふじの姉妹あり
かの地憧憬の地となったそうな
若木のサクラに
想いを馳せて
貴公子の語り部いまに至る
須磨SUMA
関西一円でも聞こえた浜辺
往事の首都圏に住まれている方なら
きっと一度は訪れ
この地で海水浴をされたことがあるのでは
夏のビーチを眺めてみれば
出会いの数だけ・・・★渚でデート
松風村雨美しき海辺にたぎる
つれづれは今にちへと紡がれる
ここは神戸郊外
須磨の今昔ものがたり
磯馴れ松の下
景勝に戯れ浜辺に唄う
貴公子と姉妹の日日
夏のビーチを眺めてみれば
ひと夏の恋・・・★男女の話題は今も昔も
貴公子の侘び住まい
その人となりを詠んでのち
色気と色香に満ちるかの地
都の世上から立ち別れ
この高台から眺める秋の海
小春日和のその海は
須磨浦から昇る望月を
この高台から眺める秋の夕べ
風致をひとり楽しむ姿
若木のサクラに
想いを馳せて
貴公子の語り部いまに至る
秋のビーチを眺めてみれば
なぜか寂しい・・・★黄昏時の散歩道
水面が目映い須磨の浦
この高台から眺める冬の海
小春日和のその海は
小春日和のその海に
午後には消える蜃気楼
紀淡海峡のはるか先
衣掛け松の下
涙に濡れし姉妹の姿
神秘的な蜃気楼のごとく
立ち去るひとと知りつつも
景勝月見の松にふたたび
会う日を夢見て
指折り数える冬春の月
白砂青松に思いを馳せて
浮世離れの若木のサクラ
罪つくりな貴公子は
かの地を描いた絵巻物にて
人の世に語り継がれる
月見発祥の地ともいわれ
雅の地として憧憬された
かの地須磨の恋の今昔ものがたり
冬春のビーチを眺めてみれば・・・
きらきらひかる水面に想いを乗せて
********
平安貴族在原行平ゆかりの土地
貴公子行平は松風村雨と名付けた姉妹とともに
この地須磨にて侘び住まい
白砂青松を背に織りなす四季の恋模様
**********
須磨の今昔ものがたり
恋は昔も今も変わりなし
小春日和に見る海は
あなたとわたしの第一章が・・・★
はじまる予感
+++++++++++
貴公子行平は
源氏物語の主人公のモデルのひとりといわれています
そして、景勝月見の松は
こちら離宮の月見台あたりにあったということです
++++++++++++++++
恋の地須磨へようこそ
須磨離宮公園は大阪湾を望む丘陵地にあります
ジュウガツザクラと紅葉の共演は
ふたりのシーンを演出します